涼しくなる9月から10月は、「久しぶりに全力で走る」場面が急に増えます。公園で子どもと鬼ごっこ、閉まりかけの電車に駆け込む、草野球やフットサルの再開、子どもの運動会練習の相手。毎年この時期、東成区・新深江のひなた整骨院には「久しぶりに走ったら太もも裏がプチッとなった」という方が来られます。多いのは35〜45歳、そして学生のころ足が速かった人です。
なぜ「走れた人」ほど痛めるのか。走る前の3分で何ができるのか。そして「プチッ」ときたあと、湿布だけで済ませてはいけない理由をお伝えします。
「昔は走れた」が、いちばん危ない
足が速かった人の頭の中には、全力疾走のフォームがそのまま残っています。スタートの合図で、頭はそのフォームどおりに脚を前へ振り出す。でも、太もも裏の筋肉は何年も全力で使われていません。
- ①頭は「昔の速さ」で脚を振り出す——フォームの記憶は衰えません
- ②太もも裏は「今の力」でブレーキをかける——振り出した脚を引き戻すのが太もも裏(ハムストリング)の仕事。全力疾走ではこの筋肉が「伸ばされながら力を出す」状態になります
- ③追いつけずに切れる——準備ができていない硬い筋肉は伸びしろがなく、急に引っぱられて筋肉の線維が切れます。これが肉離れ。多くは走り出して数歩〜コーナーで起きます
「久しぶりに走った」だけなら、頭も体も遠慮するのでそこまで速く走りません。頭だけが速い人が、太もも裏をやります。
走る前の「3分準備」
草野球やフットサルなら試合前、子どもと公園で走るなら遊びはじめる前。準備運動の時間はたいてい取れませんが、3分あれば切れる確率をかなり下げられます。ポイントは「伸ばす」ではなく「動かして温める」です。
- ①その場で軽くジャンプ20回(1分)——心拍と体温を上げる。筋肉は温まると伸びます
- ②脚を前後に振る 左右10回ずつ(1分)——太もも裏を「走る動き」で動かしておく。立ったまま、片手をどこかに添えて
- ③30〜40%の力で流し走り10m×2本(1分)——全力の前に、太もも裏に「これから走る」と教える
- 座って太もも裏をじっくり伸ばす静かなストレッチ——走る直前にやると筋肉の力が出にくくなります。やるなら前日の夜や朝に
- 駆け込み乗車のような「準備ゼロの全力」——電車は次が来ます。太もも裏は次がありません
- いきなり全力——最初の3歩は8割で入る。切れるのはほぼスタート直後です
- 朝から何も食べていない・水を飲んでいない——脱水した筋肉はつりやすく、切れやすい
走っている最中に「プチッ」ときたら
- ①走るのをやめる——歩けても走り続けない。切れた範囲が広がります
- ②座って冷やす——氷や保冷剤をタオル越しに15〜20分。コンビニの氷や冷たいペットボトルでも代用できます
- ③軽く圧迫して、脚を使わず帰る——テーピングや包帯で軽く巻く。歩いて帰らず、できれば車か電車で
- ④当日〜翌日は、温めない・お酒を飲まない・揉まない——打ち上げのビールは我慢。内出血が広がります
- 痛みで足をつけない・歩けない
- 太もも裏にへこみがある(筋肉が大きく切れているサイン)
- 内出血が広い、腫れが強い
湿布だけで済ませると「くせになる」
軽い肉離れなら、痛みは1〜2週間で引きます。ここで「治った」と思って終わる人がほとんどです。でも、切れた筋肉は硬い「かさぶた」のような組織で修復されます。この部分は伸びにくく、まわりの筋肉と動きが合いません。
放っておくと、同じ場所が伸びないまま残り、次に全力で走ったときにまた切れる。「毎回同じところをやる」人は、たいていこれです。
ひなた整骨院では、痛みが落ち着いた時期から硬くなった部分をゆるめ、太もも裏が正しく伸び縮みできる状態に戻すことを大事にしています。痛みを取るだけでなく、次に走ったときに切れないように。スポーツ中のケガは健康保険が使えます。
新深江駅3番出口から徒歩7分、駐車場1台あり。月・火・木・金は夜19時半まで受け付けています。東成区・新深江で久しぶりに走って太もも裏が痛い方は、湿布だけで終わらせず、まずLINEでご相談ください。